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創業20周年記念式典で社長のあいさつ文例/例文

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創業20周年記念式典で社長のあいさつ


創業20周年記念式典で社長のあいさつ      

本日は、弊社の創立20周年記念日にあたります。この日を記念いたしまして、われわれの喜びをおわかちし、心祝いの小宴を催したいと存じます。来賓の皆さま方には、ご多忙中にもかかわりませず、かくも多数の方々のご列席を賜わり、まことにありがたく、厚くお礼申しあげます。 

 かえりみますれば、創業当時は九尺二間という狭い借家住いで、動力は電灯線から、従業員は二名という小規模な設備からの出発で、まったく夢のようでございます。偶然にも、家を借りて最初の注文を受けた日が、私の誕生日でございましたので、以後この日を創立記念日と定めた次第でございます。          

 その後、工場には機械が一台ずつ増え、また工員や技術者の数も増し、機械の購入、設備の増強をはかるとともに、営業部員の人員も増し、社は順風に帆をふくらませて進展いたしてまいりました。 

 しかし、すべてが順調にここまでまいれたのではございません。中小企業の経営につきものの、設備の増設がすぎると資金ぐりに悩まされたり、長期の手形に泣かされたこともしばしばございました。特に、世にナべゾコ景気といわれたあの時代には、苦しいことが多く、なるほど20年の歳月は、山あり谷ありだったと思いあたります。

 幸い現在では、二回にわたる増資を完了し、創業当時とくらべて生産高も何層倍にもふくれております。これもひとえに、本日ご列席くださいました、来賓の方々の絶大なご支援のおかげでございまして、そのご助力が得られなかったら、今日のわが社はあり得なかったかもしれません。ここに深謝いたす次第でございます。                     

 それとともに、社員一同の協力も見逃すことはできません。よく大家族主義と申します。これは、使用者と働く者が、一大家族のように仲むつまじくやっていくことをさしており、労使協調の上からは理想とされています。しかし、私はこれには反対です。なぜなら大家族主義には、家長的なものの恩恵と、それに服従するという身分関係が生ずるからです。恩恵と服従のあるところ、自由な発展はのぞめません。 

 こういう恩恵と服従にかえるに、私は生きがいと建設を全社員の上に実践していきたいと思います。生きがいとは、己れの仕事をすることによって、社会へ間接的に役立っているという使命感です。その生きがいが生じるためには、自分の将来への人生建設の目標がなければなりません。私は、この目標のために、工場の拡張、支店の増設をはかり、働く者の人生建設に応えたいと思っております。 

 今後10年後、20年後の記念式典を催すときには私と同列の支店長をはじめ、多くの管理職が輩出することを期待している次第でございます。創業20周年を迎えたとは申せ、会社の規模としては、まだまだでございます。どうか、当社がこれから当面するさまざまの苦難をのりこえ、一人前に成長できるよう、従前にも増すご厚情とご指導のほどを、この機会にあらためてお願い申し上げます。 

 本日は式後、まことに粗餐ではございますが、食事の用意をととのえてございますので、どうかごゆるりとおくつろぎくださいますよう、あわせてお願い申し上げます。

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